クーポン券のお話。2023年02月02日
飲食店にとってクーポン券はとても便利なアイテムです。券のデザインや紙質にこだわらなければ、非常に低コストで実施でき、使用方法も多岐に渡ります。
今日はそんなクーポン券の使い方のお話を。
まずは「お会計時にクーポン券を進呈し再来店を促す」という使い方。オーソドックスながら「500円OFF」「10%OFF」「デザートサービス」「1ドリンク無料」などなど、内容次第では本当に強力な販促アイテムになります。
そして次は「賞品としてプレゼントする」。お店の雰囲気的に、ただお会計時に配るだけでは面白くない!という時にオススメなのがこの使い方。例えばジャンケンゲームなどいかがでしょうか?お会計時にスタッフとジャンケンをして、勝てば20%OFFクーポン、負けても50円OFFクーポンをプレゼント。お客様とのコミュニケーションのきっかけにもなり、リピート率アップに効果的です。
ところで、このクーポン販促が功を奏し、再来店していただけたとしましょう。そこで、お客様に提示された券の期限が切れていたら、どのような対応をしますか。私なら、お断りはしません。ヒソヒソ声で「期限切れですが、今回だけ…」とわざとクサ目のお芝居をして対応したいところです。親切なお店だと感じてもらえ、きっと再来店につながるはずです。
お店によっては厳しいシステムや決まりごとがあることも少なくありません。しかしお客様の気持ちを汲んだ臨機応変な対応こそ飲食店の醍醐味といえるのではないでしょうか。
また似たようなケースで言うと「他店のクーポン券を提示された」ということもよく耳にしますが、これを逆手に取った実に面白い企画を実施した大阪のお店があります。
それは「どんなお店のクーポン券でも使えます!」というなんとも大胆な企画。うたい文句はこうでした。「財布の中にクーポン券入ってませんか?」「どこのどんなお店のクーポン券でも100円引きいたします!」割引は100円ですが、その企画性の高さや勢いが加味されて、ものすごく得した気分になりますよね。
しかもこの企画のもう一つのうまいところは「自分の店でクーポン券を作るコストを0円にしている」ところです。素晴らしい。
最後は少し変化球になってしまいましたが、クーポン券のお話いかがだったでしょうか。私はお店の方と販促の打ち合わせをさせていただく時「クーポン券は2~3種類お店に常備しておくと良いですよ」とご提案しています。お料理をお出しするのが大幅に遅れてしまった時や、ちょっとしたトラブルがあった時など、お客様の溜飲を下げる一助としても役に立つこともあります。様々なシーンで活躍し、集客効果も高いクーポン券。うまく活用し、お客様の満足度を高めましょう。